横浜花博(GREEN×EXPO 2027)で、横浜に本社を置くサカタのタネは、グループ会社とあわせて4か所・5つの展示を出します。
この記事では、それぞれの場所・テーマ・見どころと、5月・7月だけの屋内展示についてまとめました。
※2026年10月時点の公式発表をもとにしています。展示内容は計画中のため、変更になる場合があります。
サカタのタネの出展は「4か所・5つの展示」
会場マップ上の出展場所は4つですが、屋内展示が5月と7月の2回あるため、公式では「5つの展示」と数えています。
| 番号 | 展示 | 場所 | テーマ | 期間 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | サカタのタネ 特設館内展示 | Farm & Food Village | 旅するタネと私 | 会期中 |
| 2 | サカタのタネ 庭園展示 | 国際出展ゾーン | 百花菜覧 | 会期中 |
| 3 | サカタのタネ 屋内出展(5月) | 屋内出展施設 | 幸せの丘・ファームテーブル | 5月の9日間 |
| 3 | サカタのタネ 屋内出展(7月) | 屋内出展施設 | 花と夢のなる木・花の咲く小径 | 7月の9日間 |
| 4 | サカタのタネ グリーンサービス 庭園展示 | Urban GX Village | 自然と溶け合う理想の暮らし | 会期中 |
いつ行っても見られるのは1・2・4の3か所。
3の屋内展示だけは、5月と7月にそれぞれ9日間しか見られません。
出展コンセプトは「世界を動かす、タネをまこう。」
サカタのタネグループ全体のコンセプトは「世界を動かす、タネをまこう。」です。
タネを、花や野菜の「はじまりのはじまり」と位置づけているのがポイント。
一粒のタネから芽が出て、暮らしや食卓、文化にまで広がっていく。その出発点を見せようという展示構成になっています。
完成した花を見せる出展が多い花博の中で、「その前」のタネに光を当てているのは、種苗会社ならではの切り口だと感じます。
1. 特設館「旅するタネと私」(Farm & Food Village)
Farm & Food Villageに建つ、サカタのタネの特設館です。
見る・聞く・触れる・香るの体験を通して、タネの不思議さや生命力を感じられる体験型の展示になる予定です。
館内でできること
公表されている展示内容は次のとおりです。
- 植物のタネの実物展示
- 一粒のタネから広がる未来をストーリーで見せる約3分の映像
- 種苗会社の仕事の一端を体験できるコーナー
- 花や野菜のタネに実際に触れて、手触りや香りを楽しめる展示
- サカタのタネが考える「タネと未来」を紹介するパネル展示
タネが長い年月をかけて身につけてきた「生き抜くための工夫」や、タネが世界中に届けられるまでの道のりも知ることができるそうです。
子連れには「短い映像」と「触れる展示」がありがたい
大阪・関西万博を家族で回ったとき、シアター型のパビリオンは、上映時間や暗さで子どもの反応がかなり分かれました。
その点、映像が約3分と短く、タネを手で触れる展示があるのは、子連れにはうれしい構成です。
「見るだけ」で終わらないので、小さい子でも飽きにくいと思います。
家庭菜園をしていると、タネの見え方が変わる
タネと一口に言っても、形も大きさもまったく違います。
わが家で育てている大葉のタネは、指先でつまむのがやっとの小ささ。
キュウリは平たいしずく形で、じゃがいもにいたっては、そもそもタネではなく「種いも」から育てます。
館内でいろいろなタネを触り比べたら、子どもたちに「じゃがいもってタネじゃないの?」という話もできそうです。
家に帰ってから、実際に何かをまいてみるきっかけになるかもしれません。
外観は「壁一面が植物のイラスト」
完成予想図を見ると、建物はシンプルな箱型で、外壁一面にトマトやニンジン、花などのイラストが描かれています。
形をあえて素直な箱にして、壁をキャンバスとして使うデザインです。
会場の遠くからでもひと目で見つけやすいので、待ち合わせの目印にも使えそうです。
2. 庭園展示「百花菜覧」(国際出展ゾーン)
サカタのタネが国際出展ゾーンにつくる屋外の庭園です。
テーマの「百花菜覧」は、「百花繚乱」の「繚」が野菜の「菜」になっていて、花だけでなく野菜も主役なのが伝わる名前です。
植栽の中心は、サカタのタネが開発した約160品種の花と、約20品種の野菜。
最新の花壇苗の品種も織り交ぜて、季節ごとに表情が変わる庭になる予定です。
中央のオブジェ「ミライのハナ」
庭園の真ん中に立つのが、オブジェ「ミライのハナ」です。
「この世にまだ存在しない花」として表現されています。
花びらの色は、空や海の広がりをイメージした濃縹(こきはなだ)と、生命の芽吹きをイメージした萌黄(もえぎ)の2色。
模様は、割れた器を漆と金で継ぐ日本の伝統技法「金継ぎ」から着想を得ていて、異なる文化や技術が重なり合う様子を表しているそうです。
庭園を構成する花壇
公表されている花壇は次のとおりです。
- 横浜の空や海をイメージした、青系の花を基調にした花壇
- 「ミライのハナ」を囲むように、季節の花々が彩る花壇
- 和風モダンな花壇
- 野菜・ハーブ・草花を一緒に植えこんだポタジェ
家庭菜園派はポタジェに注目
ポタジェは、フランス語で「家庭菜園」のこと。
野菜と花とハーブを混ぜて植え、見た目も楽しめる菜園のスタイルです。
畑というと、野菜を一列ずつ整然と並べるイメージがありますが、ポタジェは「食べられる庭」に近い発想です。
ベランダや庭の小さなスペースで野菜を育てている人ほど、組み合わせ方や高さの出し方は参考になるはずです。
わが家も、キュウリの足元や大葉の隣に何を植えるか、ここでヒントをもらうつもりです。
写真を撮るなら
完成予想図では、中央のオブジェを花壇がぐるりと囲み、その奥に空が抜ける構図になっています。
少しかがんで低い位置から、手前の花壇をぼかしつつ「ミライのハナ」と空を入れると、庭の奥行きが出しやすそうです。
青系の花壇は、晴れた日の青空と合わせると色がそろってきれいに見えると思います。
3. 屋内出展(短期間)は5月・7月の各9日間だけ
会場内の屋内出展施設で、5月と7月にそれぞれ9日間だけ行われる展示です。
テーマも使う花も月ごとに違います。
5月展示「幸せの丘・ファームテーブル」
カンパニュラをメインに使い、花の丘とファームテーブル(農園の食卓)を組み合わせた空間をつくる予定です。
花を愛でながら食事を楽しむ、そんな暮らしのワンシーンを表現するとのこと。
カンパニュラは、ベル形の花が鈴なりに咲く植物で、春から初夏が見ごろです。
完成予想図では、紫やピンク、黄色の花が小高い丘のように盛り上がり、手前には花を飾ったテーブルが置かれています。
屋内なので、天気が崩れた日の行き先候補にもなりそうです。
7月展示「花と夢のなる木・花の咲く小径」
樹木と、色や形の異なるトルコギキョウを組み合わせた展示です。
花の多様性と、日本の育種技術が生み出す新しい価値を伝える内容になる予定です。
トルコギキョウは、一重咲き、八重咲き、フリンジ(花びらの縁が波打つ)咲きなど、品種によって表情がまったく違う花です。
同じ品目でここまで違うのかを見比べられるのは、品種開発をしている会社の展示ならではの楽しみ方だと思います。
日程はまだ発表されていない
2026年10月時点では、5月・7月それぞれの具体的な日程は公表されていません。
9日間と短いので、ねらって行きたい人は日程の発表を待ってから来場日の予約を入れるのがおすすめです。
何度か行く予定なら、夏パスや通期パスも候補になります。
4. グリーンサービス庭園展示「自然と溶け合う理想の暮らし」(Urban GX Village)
グループ会社のサカタのタネ グリーンサービスが、Urban GX Villageに出す屋外の庭園です。
造園や緑化を手がける会社らしく、「暮らしの中の自然」がテーマになっています。
ビオトープの川の流れに沿って、彩り豊かな宿根草や一年草の華やかな景色から、樹木や山野草など在来種を多く取り入れたナチュラルな景色へと、なだらかに移り変わっていく構成です。
完成予想図には、赤いバラのアーチや窓付きの木の扉、金色の額縁、レースのカーテンを掛けた大きな木枠、レンガの壁、街灯などが描かれていて、「庭の中の住まい」のような雰囲気があります。
アーチや木枠は、家族写真のフレームとしても使いやすそうです。
展示予定の植物(公表分)
特設サイトでは、展示予定の植物が順次公開されています。
現時点で分かっているものをまとめました。
| 品目 | 品種 | 見ごろ |
|---|---|---|
| トルコギキョウ | (品種名は未公表) | 7月 |
| インパチェンス | サンパチェンス | 7月 |
| ペチュニア | ビューティカル | 7月 |
| ヒマワリ | ビンセント | 7月 |
| ジニア | プロフュージョン チェリー | 未公表 |
ジニア「プロフュージョン チェリー」は、サカタのタネが花博を盛り上げようと作ったオリジナル種袋にも選ばれた品種で、2026年春の園芸イベントで配布されました。花壇でも展示される予定です。
サンパチェンスやジニアは、真夏の暑さにも強い花として園芸店でもおなじみ。
見ごろが7月に集中しているので、夏休みに行く家族にはちょうどいいタイミングです。
4か所を子連れで回るなら
サカタのタネの特設サイトにある会場マップを見ると、4か所は会場のあちこちに散らばっています。
メインゲートから入る場合は、近いUrban GX Villageのグリーンサービス庭園から始めて、国際出展ゾーンの「百花菜覧」、Farm & Food Villageの特設館へと進む流れが無理がなさそうです。
屋内出展施設はテーマ館の近くにあるので、5月・7月に行く人はテーマ館やKids Village方面に向かうタイミングで寄るのがよさそうです。
ただし、4か所を一気に回ろうとすると、子どもの体力がもちません。
大阪・関西万博でも、わが家は「行きたい場所を絞って、休憩をしっかりとる」ほうがうまくいきました。
屋外の庭園は日差しをさえぎるものが少ないことも考えて、暑い時期は午前中に庭園、日中は特設館などの屋内、という組み立てがおすすめです。
よくある質問
サカタのタネの展示は予約が必要?
2026年10月時点では、特設サイトに予約についての案内はありません。
庭園展示は屋外の花壇なので、通りがかりに見られる形になると思われます。特設館の入館方法は、今後の発表を待ちましょう。
5月・7月の屋内展示はいつから?
具体的な日程は未発表です。
それぞれ9日間と短いので、サカタのタネの特設サイトや公式SNS(InstagramとX)で最新情報を確認してください。
サカタのタネ グリーンサービスとは?
サカタのタネのグループ会社で、造園や緑化を手がけています。
花博ではUrban GX Villageで庭園展示を担当します。
まとめ
サカタのタネの出展は、「タネ」という花や野菜のスタート地点から、庭、暮らしまでを一気につなげて見せる内容です。
・庭園「百花菜覧」で、約160品種の花と約20品種の野菜、「ミライのハナ」を見る
・5月はカンパニュラ、7月はトルコギキョウの屋内展示をねらう
・グリーンサービスの庭園で、自然と暮らしが溶け合う景色を歩く
家庭菜園をしている人はもちろん、「花は好きだけど育てたことはない」という人にも、何かをまいてみたくなる展示になりそうです。
新しい情報が出たら、この記事も追記していきます。
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