横浜花博(GREEN×EXPO 2027)のUrban GX Villageに、ゼネコンの大林組が展示館「大林組 モリソラミライ」を出展します。
ひと言でいえば、建物そのものが展示になっているパビリオンです。
工事現場で使う足場や鉄骨を組み合わせて、巨大な「切り株」をつくってしまいました。
展示の中身はまだベールに包まれていますが、建物の仕組みや来場者向けの仕掛けは、公式サイトや工事レポートでかなり見えてきています。
この記事では、2026年10月時点の公開情報をもとに、切り株の建物の秘密から、触れて涼しいベンチ、夜のライトアップまで、家族で楽しむためのポイントをまとめました。
なお「モリソミライ」「モリソメミライ」と書かれていることもありますが、正式名称は「モリソラミライ」です。
「もりの国」と「そらの国」、そして「ミライ」から来た名前なので、子どもに説明するときはここから話すと覚えてもらいやすいですよ。
大林組 モリソラミライの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | 大林組 モリソラミライ |
| 出展者 | 株式会社大林組 |
| 出展エリア | Urban GX Village |
| 建物の特徴 | 切り株をモチーフにした円柱形の建屋を連ねた構成 |
| 展示テーマ | 自然と共生する「もりの国」、宇宙との暮らしが日常になった「そらの国」 |
| メッセージ | 自然で心地よい幸せが続く |
| 竣工予定 | 2027年2月 |
| 観覧予約 | 2026年10月1日時点で未発表 |
GREEN×EXPO 2027の会期は2027年3月19日(金)から9月26日(日)まで。
会場は横浜市の旧上瀬谷通信施設です。
最新情報は大林組 モリソラミライ公式サイトで確認できます。
見どころ1 切り株の正体は「工事現場の仮設材」
モリソラミライ最大の特徴は、建物の骨組みに工事現場の仮設材が使われていることです。
仮設材とは、工事中だけ使って、終わったら次の現場へ運ばれていく資材のこと。
足場や、地面を掘るときに土が崩れないよう支える鋼材などがこれにあたります。
赤茶色の柱と梁は「山留材」
工事レポートによると、展示館の柱と梁には「山留材(やまどめざい)」が使われています。
深い穴を掘るときに、周りの土砂が崩れ込まないよう支える鋼材です。
普段は地面の下に隠れていて、私たちが目にすることはまずありません。
それが展示館の骨格として表舞台に出てくるのは、なかなかレアな光景だと思います。
外側は足場+木のパネル
建物の外周には、作業員が高所を移動するための足場材が組まれ、それが外装を支えています。
その外側に貼られているのが、木質のパネルです。
このパネル、工事現場の仮囲いのサイズに合わせて、高さ2mまたは3m、幅50cmを基本単位にしているそうです。
しかも1枚ごとに色や模様が違うとのこと。
会期後は加工して、工事現場の仮囲いなどに転用される予定です。
建築を学んでいた身として面白いのは、「規格サイズの部材しか使えない」という制約を逆手に取っている点です。
足場は決まったモジュール(寸法の単位)で組むものなので、建屋の高さや直径も自由には決められません。
その縛りの中で、ちゃんと切り株らしい輪郭に見せている。
現地では、ぜひパネルの継ぎ目のリズムを眺めてみてください。
「いつか別の現場で再会するかも」という視点
大林組の担当者インタビューでは、展示館の部材は博覧会後に単純に解体するのではなく、他の工事現場で再利用する計画だと語られています。
街で工事現場の木の仮囲いを見かけたら、「これ、花博の切り株だったかも」と子どもと話せる。
そんな後日談まで含めて楽しめるパビリオンです。
見どころ2 「もりの国」と「そらの国」をめぐる体験
展示館の中では、2つの国を舞台に「未来のものづくり」を体験できる構成になっています。
- もりの国:自然と共生する理想の都市
- そらの国:宇宙との暮らしが日常になった世界
展示や映像だけでなく、体験型のコンテンツも用意されると公表されています。
ただし具体的な中身は、2026年10月時点ではまだ明かされていません。
ヒントになりそうなのが、2026年9月に発表されたスタッフのユニフォームです。
コンセプトは、展示館を大きな乗り物に見立て、来場者を2つの国と未来へ案内する「ミライアテンダント」。
白をベースに、大林組の社員が現場で着ている作業服のオレンジ色をアクセントにしています。
もう一つ気になるのが、主な来場者層として「α世代(2010年〜2024年生まれ)」を想定している点です。
つまり、今の小学生や未就学児がど真ん中のターゲット。
わが家の子どもたちもちょうどこの世代なので、子ども目線でつくられた体験になっているのか、続報が楽しみです。
見どころ3 夏にうれしい「暑さ対策技術」がそのまま体験できる
夏に子どもを連れて屋外を歩くとき、いちばん怖いのは暑さです。
大阪・関西万博では大屋根リングの下に座れる場所が多く、休憩場所にはあまり困りませんでした。
横浜花博でも、パビリオンごとの暑さ対策はしっかりチェックしておきたいところです。
モリソラミライでは、大林グループの技術を「肌で感じる」形で導入すると公表されています。
触れると冷たい(温かい)ベンチ「Comfy TOUCH」
屋外に設置予定のベンチで、座面に冷温水パネルが組み込まれています。
座ったり触れたりすることで、体を直接冷やす(寒い時期は温める)仕組みです。
休憩しながら体を冷やせるのは、子連れには本当にありがたい。
ぬれない微細ミスト「さらっとミスト」
触れてもぬれにくい細かなミストで、周囲の気温を2〜3℃下げる技術です。
このミストは、金属3Dプリンターでつくる構造物「The brænch(ザ・ブレンチ)」に組み込まれます。
枝のような造形になるようなので、見た目にも楽しめそうです。
室内の空調「in-DUCT」
展示室には、周りの空気を巻き込んで風量を増やす吹出口が使われます。
少ない電力で快適な空間をつくる技術で、こちらは目立たない「縁の下の力持ち」ですね。
夏休みに行く予定の家族は、園内の休憩ポイントの一つとして覚えておくと安心です。
夜のライトアップは撮影スポットになりそう
設計担当者が「見てほしい」と挙げていたのが、切り株の建屋がライトアップされた夜の姿です。
照明シミュレーションまで細かく検討したそうなので、夜景には期待が高まります。
円柱が連なる外観は、少し引いた位置から全体を収めたいところ。
木のパネルに光が当たると、1枚ごとの色や模様の違いが浮かび上がりそうです。
子連れだと三脚を広げる余裕はなかなかないので、わが家は手持ちで撮るのが基本です。
やることはシンプルで、感度を上げて、シャッター速度を少し落とすだけ。
あとは脇をしめて、カメラをしっかり構えて手ぶれを防ぎます。
スマホでも夜景モードを使えば、十分きれいに残せると思います。
夜に会場に残る予定なら、帰り道に立ち寄るルートを組んでおくのがおすすめです。
子連れで行く前に知っておきたいこと
現時点で分かっていないことも整理しておきます。
・所要時間
・体験型コンテンツの対象年齢や、暗い演出があるかどうか
大阪・関西万博では、シアター型のパビリオンで末っ子が少し怖がったことがありました。
一方で、ランタンを持って森をめぐる体験型の展示には、子どもたちが夢中になっていました。
モリソラミライは「体験型」と明言されているので、後者のような楽しみ方ができるかどうか、続報が出しだい追記します。
ちょっと話したくなる豆知識 120年前の「大林高塔」
大林組が博覧会で自社の名を冠した建物をつくるのは、実は今回が2度目です。
1903年に大阪で開かれた「第五回内国勧業博覧会」で、大林組は展望台「大林高塔」を建設しました。
木造の建物として日本で初めてエレベーターを備え、大評判になったそうです。
120年以上たって、今度は「切り株」で花博に挑む。
パビリオンの前でこんな話をすると、子どもたちも少し違った目で建物を見てくれるかもしれません。
まとめ 建物も技術も、家族で楽しめるパビリオン
大林組 モリソラミライのポイントをまとめます。
・木の外装パネルは1枚ずつ表情が違い、会期後は工事現場で再利用
・「もりの国」「そらの国」をめぐる体験型展示(詳細は今後発表)
・触れて涼しいベンチや微細ミストなど、夏にうれしい暑さ対策
・夜はライトアップされた切り株が見られる
展示の中身が発表される前でも、建物そのものが見どころになるパビリオンです。
まだチケットを用意していない方は、早めに入場チケットと来場日時の予約を確認しておきましょう。
観覧予約などの続報が出たら、この記事でもお知らせします。
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