大屋根リングのその後は横浜花博へ!木材に会える4か所を比較|KAJIMA TREE・シミズ 森のまちほか GREEN×EXPO 2027

2025年の大阪・関西万博には、当時2歳の末っ子を含む家族5人で、数日かけて通いました。

大屋根リングの下は、わが家にとっての休憩所でした。
フランス館に併設されたお店でパンとマカロンを買って、リングの日陰でひと息。
柱に番号が書かれていることに子どもたちが気づいて、番号の柱を探して写真を撮ったり、リングの下で家族写真を撮ったり。何気ない時間でしたが、今振り返ると万博でいちばん記憶に残っている場面のひとつです。

あの柱が、そのあとどうなったのか。
実は一部が、2027年の横浜花博(GREEN×EXPO 2027)で、まったく違う姿になって帰ってきます。

この記事では、大屋根リングの木材に会える4か所を「どんな形で使われるか」「登れる・座れる・入れるか」「子連れ向きか」で比較します。
情報は2026年9月時点の公式発表と報道にもとづいています。

大屋根リングのその後|木材は全国へ、一部は横浜花博へ

大屋根リングは、1周約2kmの「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定された、大阪・関西万博のシンボルです。
使われた木材は約2万7,000m3。閉幕後は大部分が解体され、万博協会の「ミャク市!」などを通じて全国に引き取られています。

たとえば、木材の多くを供給した高知県では、リングのレプリカやベンチに生まれ変わって空港などで展示される予定。関西大学の施設でも、リングの一部が再現される計画です。

そのなかでも、4か所で一度に会えるのが横浜花博です。
花博のテーマは「幸せを創る明日の風景」。役目を終えた木材を次の建物へつなぐ「資源循環」はテーマと相性がよく、複数の出展者がリング材の活用に手を挙げました。

さらに花博では、リングの木材でつくった2,027枚限定の木製通期パス「RING PASS」も登場しています。詳しくは横浜花博「RING PASS」とは?大屋根リングの木材で作る2027枚限定の通期パスで解説しています。

横浜花博で大屋根リングの木材に会える4か所【早見表】

場所 会場内のエリア リング材の使われ方 規模 体験のしかた
KAJIMA TREE(鹿島建設) Urban GX Village 高さ約60mの木造タワーの柱・梁 リング材約300m3・約450パーツ 足元は通り抜けOK、上には登れない
シミズ 森のまち(清水建設) Kids Village 敷地全体を覆う傘状の木造フレーム リング材約150m3・敷地約1,600m2 木陰の半屋外空間で過ごせる
神奈川県出展エリア 会場西側・入場ゲートから約300m 屋外庭園の花壇の木枠・ウッドデッキ 板材10枚(1枚 長さ約8.2m) 庭園を歩いて楽しむ
大阪の庭(大阪府) 屋外庭園出展 柱をリユースしたベンチ 未発表 座って休める

見上げて圧倒されたいならKAJIMA TREE、子どもを遊ばせながら涼みたいならシミズ 森のまち、花と一緒に楽しむなら神奈川県と大阪の庭。
同じ木材なのに、ここまで性格が違うのが面白いところです。

KAJIMA TREE|大屋根リングが高さ60mのタワーに

鹿島建設が建てる、高さ約60mの木造タワーです。
鹿島はリング材の約3%にあたる約700m3を引き取り、そのうち約300m3で約450個のパーツをつくりました。

建築的な見どころは、柱と梁をユニットにして積み上げる「組木制震システム」。
木材と鋼製の制震装置を組み合わせて、地震や風の揺れを受け流す仕組みです。
はしごのようにも、雅楽の楽器「笙(しょう)」のようにも見えるシルエットは、大屋根リングの伝統的な「貫(ぬき)」の組み方を知っていると、より味わい深く見えます。

引き取られたリング材は、会場のサインが貼られたままの状態で保管されていたそうです。
完成後にどこまで跡が見えるかはまだわかりませんが、わが家の子どもたちはきっと、大阪で見た柱番号を探し始めると思います。

子連れで知っておきたいのは、中に入ったり上に登ったりはできないという点です。
足元を通り抜けて、真下から見上げるのが楽しみ方になります。

写真好きとしては、真下から広角で見上げる一枚と、少し離れて会場の緑と一緒に全体を入れる一枚、両方押さえたいところ。
大阪で撮ったリングの見上げ写真と並べると、「横に連なっていた木が、縦に積み上がった」という面白い比較になりそうです。

2027年2月末の完成予定です。

シミズ 森のまち|大屋根リングの屋根の下で、子どもが主役

清水建設の出展で、子ども向け施設が集まるKids Villageにあります。
約1,600m2の敷地全体を、リング材約150m3でつくった傘状の木造フレームが覆います。使用木材の約7割がリング材です。

壁で閉じた展示館ではなく、木漏れ日が落ちて風が抜ける半屋外空間。
自然の風と日陰に、ミストやひんやり感じるベンチを組み合わせて暑さをやわらげる計画です。
大阪でリングの日陰に何度も助けられた家族としては、夏の花博で3歳児を休ませる場所になるかどうか、かなり期待しています。

設計チームがあえて残すというのが、リユース材ならではの「傷」。
日に焼けてグレーがかった木肌、ボルトの穴、施工時の書き込みを、きれいに消さずにそのまま見せるそうです。
大阪で柱の番号探しを楽しんだ子どもたちなら、横浜でも「大阪の跡探し」に夢中になるはずです。

草地を使ったワークショップや、清水建設の水素エネルギー利用システムの展示も予定されています。
具体的な体験プログラムや予約の有無は未発表なので、公開され次第この記事に追記します。

神奈川県出展エリア|花壇とデッキに大屋根リングの板材

神奈川県は、リングの板材(長さ約8.2m・幅2.4m・厚さ9cm)10枚を引き取り、屋外庭園の花壇の木枠とウッドデッキに使います。

エリアは会場西側の北寄りで、入場ゲートから約300mと、到着してすぐ立ち寄れる位置です。
屋外庭園には約1,600本の樹木と8万株の花・苗が季節ごとに植え替えられ、中央の花壇には県内の子どもたちが育てた花が植えられる予定です。

家庭菜園をしている身としては、8万株を季節で入れ替える運営の大変さに目が行きます。
3月と9月では花壇の表情がまったく違うはずなので、会期中に2回行くなら必ず見比べたい場所です。

大阪の庭|大屋根リングの柱がベンチに

大阪府の屋外庭園出展では、リングの柱をリユースしたベンチが置かれます。
あわせて、大坂城の石垣用に運ばれながら使われなかった「残念石」の展示や、堺ブランドの桜「与謝野晶子」の植栽も予定されています。

4か所の中で唯一、リング材に「座れる」のがここ。
大阪ではリングの下でパンとマカロンを食べながら休んだわが家にとって、横浜でまた同じ木に腰を下ろせるのは、ちょっとした再会です。

開幕は3月19日なので、桜の開花時期と重なれば、リングのベンチから桜を眺めるという贅沢な休憩になりそうです。

子連れで4か所をめぐるコツ

会場マップと各施設の詳細は、まだ公開前です。現時点の情報から考えた回り方をまとめます。

・神奈川県エリアはゲートから近いので、入場直後の最初の立ち寄り先にしやすい
・暑い時期は、昼のいちばん暑い時間帯をシミズ 森のまちの木陰で過ごす計画にしておくと動線が組みやすい
・KAJIMA TREEは中に入らないので待ち時間は発生しにくい見込み。移動の途中で足元を通過するだけでも楽しめる
・大阪の庭のベンチは休憩ポイントとして覚えておくと、子どもの「疲れた」に対応しやすい
・大阪万博に行った家族は、当時のリングの写真をスマホに入れておくと、子どもとの「これ、あのリングだよ」が盛り上がる

よくある質問

大屋根リングは今どうなっていますか?
閉幕後に大部分が解体され、木材は高知県や関西大学、横浜花博の出展者など、全国に引き取られて再利用が進んでいます。

KAJIMA TREEには登れますか?
登れません。内部空間はなく、足元を通り抜けて見上げる楽しみ方になります。

シミズ 森のまちは予約が必要ですか?
2026年9月時点では未発表です。公式情報が出たら追記します。

4か所すべて、花博の入場チケットだけで見られますか?
いずれも会場内の出展なので、入場チケットがあれば見られる見込みです。個別の予約制コンテンツがあるかどうかは、各出展者の発表を待ちましょう。

まとめ|大屋根リングに、横浜で4回再会できる

大阪で「世界最大の木造建築物」だった大屋根リングは、横浜花博で、見上げるタワー、木陰の屋根、花壇の枠、休憩のベンチへと姿を変えます。

大阪万博に行った人にとっては再会の旅に、行けなかった人にとっては「あのリングに触れる」貴重なチャンスになるはずです。

チケットの種類と料金は、【2026年9月最新】横浜花博2027 チケット全種類まとめ|早割・通期パス・夏パス・夜間券の料金を比較で比較しています。

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