大阪・関西万博で人気だったパナソニックグループパビリオン「ノモの国」。閉幕後、あの建物はどうなったのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
実は、ノモの国の外装は、2027年の横浜花博(GREEN×EXPO 2027)で、東邦レオの「やさしくなりたい。STUDIO」として生まれ変わります。
わが家にとっても、大阪で子どもたちが遊んだあの建物の部材が、横浜に引っ越してくるという特別なパビリオンです。
館内の展示はまだ発表前ですが、公式情報を読み込むと「何が見られるか」「いつ行くと面白いか」はかなり見えてきます。この記事では、東邦レオがグリーンエキスポで手がけるこの館について、建築と植物の見どころ、子連れで楽しむポイント、家族で行くならいつがいいかをまとめました。
- 1 東邦レオ「やさしくなりたい。STUDIO」の基本情報
- 2 ノモの国はその後どうなった?横浜花博へ引き継がれるもの
- 3 見どころ1:同じ部材で、まったく違う建築になる
- 4 見どころ2:ホップのつるが育つ緑のドーム
- 5 見どころ3:AERA×小山薫堂さんの「やさしくなりたい」プロジェクト
- 6 会期中の展示・体験はどうなる?分かっていること、まだのこと
- 7 子連れで楽しむ見どころ
- 8 カメラ好きなら:撮っておきたいポイント
- 9 永山祐子建築をはしごするなら「はなめぐり」もセットで
- 10 やさしくなりたい。STUDIOのよくある質問
- 11 行く前にやっておきたいこと
- 12 まとめ:ノモの国の「続き」と、ホップの成長を見に行く館
- 13 関連記事
東邦レオ「やさしくなりたい。STUDIO」の基本情報
まずは2026年10月時点で公表されている情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 館名 | やさしくなりたい。STUDIO |
| 出展者 | 東邦レオ株式会社(大阪の緑化・ランドスケープ企業) |
| 出展区分 | Village出展 |
| エリア | Urban GX Village |
| 設計 | 永山祐子(建築家) |
| 建築の特徴 | 大阪・関西万博「ノモの国」のファサードをリユースし、ドーム状に再構築 |
| 象徴となる植物 | ホップ |
| 連携 | AERA「やさしくなりたいプロジェクト」(スペシャルオーガナイザー:小山薫堂さん) |
| 開館 | 2027年3月19日(横浜花博の開幕日) |
| 展示内容・予約 | 未発表(順次発表予定) |
東邦レオにとって国際園芸博覧会への出展は、1990年の大阪「花の万博」以来、37年ぶり2回目です。屋上緑化などを半世紀以上手がけてきた会社が、「植物を育て続けること」をそのまま建築にしようとしている点が、この館のいちばんの個性です。
ノモの国はその後どうなった?横浜花博へ引き継がれるもの

手前の石碑の奥に見えるのが、横浜花博へ引き継がれるノモの国のファサード(2025年 大阪・関西万博で撮影)
大阪・関西万博のノモの国には、私自身は入れなかったのですが、子どもたちは中で体験してきました。外から眺めたあの建物の外装が、横浜で別の姿になって再び見られると知ったときは、正直かなりうれしかったです。
リユースは、パナソニックホールディングス、永山祐子建築設計、東邦レオの3者の協業で、2025年7月に発表されました。横浜へ引き継がれるのは次のものです。
- ファサードの鉄のフレーム(約736個)
- ライトアップに使われていた照明(40台)
- スピーカー(12台)
- ミスト設備
話の始まりは、ノモの国の開幕前に、永山祐子さんが東邦レオの社長へ直接リユースを提案したことだそうです。建てる前から「次の行き先」を考えていた、というのは建築の世界でもまだ珍しい取り組みです。
なお、引き継がれるのは建物の部材であり、ノモの国の体験そのものが横浜で再現されるとは発表されていません。「あの体験をもう一度」というより、「あの建物の続きを見に行く」と考えておくのがよさそうです。
見どころ1:同じ部材で、まったく違う建築になる

この鉄のフレームが、横浜ではドーム状に組み直されます。(2025年 大阪・関西万博で撮影)
ノモの国のフレームは、膜を張った外装の「骨」の役割を担っていました。横浜では、そのフレームをドーム状に組み直し、植物をまとわせる計画です。
建築を学んできた立場から楽しみなのは、同じ部材を使いながら、建物の中での役割がまるで変わる点です。大阪では外から眺める「壁」だったものが、横浜では中に入って見上げる「屋根」のような存在になるかもしれません。
永山さんは、形を変えながら別の場所へ受け継がれていく建築を「動く建築」と呼んでいます。大阪の写真を手元に置いて、どの部分がノモの国のフレームなのかを現地で探してみると、見え方が一段と面白くなるはずです。
見どころ2:ホップのつるが育つ緑のドーム
もうひとつの主役は植物です。2026年5月に東京・九段ハウスで開かれたキックオフイベントでは、小山薫堂さんや永山祐子さんたちが、パビリオンの象徴となるホップの苗を植えるセレモニーを行いました。
キュウリ栽培の経験から見る、つる植物の「化け方」
ホップはビールの原料として知られる、つる性の多年草です。春に芽を出し、初夏から夏にかけて一気につるを伸ばし、夏には松ぼっくりのような「毬花(まりはな)」をつけます。冬は地上部が枯れ、春にまた芽吹くサイクルです。
わが家では去年も今年もキュウリを育てましたが、つる植物は植え付けたばかりの頃と、夏の盛りではまるで別物です。最初はネットばかりが目立っていたのに、気づけば葉とつるでびっしり覆われている。あの変化を毎年見ているからこそ、ホップをまとうパビリオンも季節で大きく表情を変えるのでは、と期待しています。
ここからは植物の性質から考えた予想です。3月の開幕直後は、フレームの骨組みがよく見える「建築が主役」の姿。夏に向かうほど緑が増え、「植物が主役」の姿に近づいていく可能性があります。植え付けや育て方の計画は公表されていないため、実際の様子は開幕後の公式発信で確認してください。
子連れで行く時期は?春と夏の2回がおすすめ
横浜花博の会期は2027年3月19日から9月26日までです。春と夏で印象が変わるなら、季節を変えて2回訪れるのがいちばん楽しめる館かもしれません。
子連れで考えると、それぞれの時期には次のような良さと注意点があります。
| 時期 | 楽しめそうなこと | 子連れの注意点 |
|---|---|---|
| 春(3月〜5月) | フレームの骨組みが見やすく、ノモの国の面影を探しやすい | 春休みや大型連休は混雑が予想されるので、平日や時間帯をずらす工夫を |
| 夏(7月〜8月) | 緑が増え、ホップの毬花が見られる可能性。8月は京都産業大学のコラボ展示も予定 | 暑さ対策が必須。休憩をこまめに入れ、日中の移動を短くする |
わが家は子どもたちの分の通期パスを用意する予定なので、春に一度、夏にもう一度訪れて、同じ場所の変化を見比べたいと考えています。
見どころ3:AERA×小山薫堂さんの「やさしくなりたい」プロジェクト
館名の「やさしくなりたい。」は、雑誌AERAのプロジェクト名から来ています。スペシャルオーガナイザーは、大阪・関西万博でシグネチャーパビリオン「EARTH MART」を手がけた小山薫堂さんです。
地球や地域、ほかの人、未来へのやさしさを、眺めるものではなく行動や関係のあり方として投げかける。これがこの館の考え方として発表されています。大阪・関西万博を楽しんだ人にとっては、その流れを横浜で受け取れる場所とも言えます。
会期中の展示・体験はどうなる?分かっていること、まだのこと
館内の具体的な展示内容や体験プログラム、予約の有無は、2026年10月時点でまだ発表されていません。そのうえで、公表済みの予定は次のとおりです。
地域の自然をテーマにした共創プログラムの拠点に
東邦レオ、日本GXグループ、細目大学横断研究室の3者が、この館を拠点にしたプログラムを2026年5月に始めています。会期中は、各地の取り組みの紹介や、企業・自治体・研究者・来場者が交わる対話、参加型のプログラムが予定されています。
夏には京都産業大学とのコラボ展示
京都産業大学の生命科学部も、この館でのコラボレーションを発表しています。2027年8月に、生命や環境をテーマにした特別展示が予定されています。夏休みと重なるので、自由研究のヒントを探したい親子にはうれしい時期です。日程の詳細は大学や公式の発表で確認してください。
子連れで楽しむ見どころ
わが家は夫婦と子ども3人で横浜花博に行く予定です。大阪・関西万博に家族で数日かけて通った経験から、この館を子どもと楽しむポイントをまとめます。
「あの建物の続き」を親子で探す
大阪でノモの国に行った子には「あの建物の部品がここに来ているよ」と事前に話しておくと、見る目が変わります。大阪で撮った写真を持っていけば、どの部分が同じなのかを親子で見比べる宝探しのような楽しみ方もできます。
ホップを「観察」する
ホップの写真を家で見せて「夏にはこんな実がなるかも」と予告しておくと、現地で探す楽しみが生まれます。家庭でキュウリやアサガオを育てたことがある子なら、つるの伸び方を比べてみるのも自然な学びになります。
家族写真は「定点」で残す
春と夏に同じ場所で家族写真を撮ると、植物の成長と子どもの成長を一緒に残せます。
行く前に確認しておきたいこと
・館内の展示内容が子ども向けかどうかも続報待ち。発表されたらこの記事で追記します。
大阪・関西万博でも、事前に「何を見るか」を家族で共有していたパビリオンほど、子どもたちの反応がよかった実感があります。展示の中身が未発表の今のうちに、ストーリーだけでも共有しておくのがおすすめです。
カメラ好きなら:撮っておきたいポイント
家族のお出かけにはいつもカメラをもっていくので、この館で撮ってみたいカットを考えてみました。
- ドームの中から見上げて、フレームの重なりと空を一緒に撮る(広角レンズが活躍しそうです)
- ホップのつるや葉を、フレームを背景にぼかして撮る
- 大阪で撮ったノモの国の写真と並べて、ビフォーアフターを楽しむ
ノモの国の照明もリユースされるので、夕方以降の表情にも期待したいところです。ただし夜間の演出があるかどうかは未発表のため、ここも続報待ちです。
永山祐子建築をはしごするなら「はなめぐり」もセットで
建築好きにはもうひとつ見逃せない場所があります。会場の屋内出展施設「はなめぐり」も永山祐子さんが関わる建物で、ドバイ万博日本館から大阪・関西万博のウーマンズパビリオンへ受け継がれた組子ファサードがリユースされます。
ノモの国のフレームを使う「やさしくなりたい。STUDIO」と、組子ファサードの「はなめぐり」。同じ建築家による「動く建築」を2つ見比べられるのは、横浜花博ならではの回り方です。
やさしくなりたい。STUDIOのよくある質問
Q. 予約は必要ですか?
A. 2026年10月時点では発表されていません。開幕が近づくと公式サイトや館の公式SNSで案内される可能性が高いので、フォローしておくのがおすすめです。
Q. 会場のどこにありますか?
A. 企業のパビリオンが並ぶVillageのうち、「Urban GX Village」に出展します。
Q. ノモの国と同じ体験ができますか?
A. 引き継がれるのは外装のフレームや照明などの部材で、体験そのものの再現は発表されていません。新しい館として楽しむのがよさそうです。
Q. 子連れでいつ行くのがおすすめですか?
A. 骨組みがよく見える春と、緑が増える夏で印象が変わる可能性があります。夏休みの時期は京都産業大学のコラボ展示も予定されていますが、暑さ対策は必須です。
行く前にやっておきたいこと
・季節を変えて何度か行くなら、通期パスも比較しておく(わが家は子どもたちの通期パスを横浜市のふるさと納税で手配する予定です。返礼品の内容は横浜市の案内で確認してください)
・館の公式Instagram・Xをフォローして、展示内容や予約の発表に備える
・遠方から行く場合は、マイルやカード特典を使って宿泊と移動を早めに押さえておく
まとめ:ノモの国の「続き」と、ホップの成長を見に行く館
東邦レオの「やさしくなりたい。STUDIO」は、大阪・関西万博のノモの国の部材をドームに組み直し、ホップを育てていく、横浜花博の中でも珍しいパビリオンです。
展示の中身はこれから発表されますが、建築の転生と植物の成長という2つのストーリーは、すでにはっきりしています。春は骨組みを、夏は緑を。大阪でノモの国を見た人も、見逃した人も、季節を変えて訪れることで、この館の面白さが見えてくるはずです。
新しい情報が発表されしだい、この記事も更新していきます。
関連記事
※各社の発表をもとに随時更新しています 横浜花博(GREEN×EXPO 2027)で企業パビリオンにあたるのが「Village出展」です。 2026年9月時点で、12の企業・グループが出展を発表しています。 先に要点をまとめます。 […]
9月15日の開幕半年前発表と、9月18日に始まった来場日時予約・シャトルバス・駐車場予約の内容を反映しました。 「横浜花博って、結局なにが見られるの?」 「チケットは買ったけど、予約はいつ、どこから?」 2027年3月19日([…]
9月15日の開幕半年前発表と、9月18日に始まった来場日時予約・シャトルバス・駐車場予約の内容を反映しました。 「横浜花博って、結局なにが見られるの?」 「チケットは買ったけど、予約はいつ、どこから?」 2027年3月19日([…]