横浜花博2027×定番観光|家族で楽しむ1泊2日ドライブ旅

「横浜旅行を家族で楽しみたい」「次回の休日はちょっと特別に過ごしたい」

そんな方にぴったりなのが、車で巡る横浜ドライブ旅。今回は、2027年に開催される「横浜国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027/通称・横浜花博)」を中心に据えた1泊2日のモデルコースをご紹介します。

子ども連れ、車移動という前提で「無理なく」「ゆったり」「思い出に残る」旅になるよう計画しました。観光の王道スポットに加えて、移動・休憩のペースも配慮。家族で過ごす横浜の”花と海”の2日間、ぜひ旅のプランに組み込んでみてください。

横浜花博2027とは|37年ぶりの国際園芸博覧会

2027年3月19日から9月26日まで開催される横浜国際園芸博覧会は、旧上瀬谷通信施設(横浜市旭区・瀬谷区)を会場に、約100ヘクタールの広大な敷地で繰り広げられる国際的なイベントです。

テーマは「幸せを創る明日の風景」。花と緑で彩られた会場では、世界中の庭園、未来の農と食、子ども向けの自然体験エリアなど、祖父母も子どもも一緒に過ごせる空間が用意されています。国際園芸家協会が承認する最上位A1クラスのイベントで、1990年の大阪花博以来、国内では実に37年ぶりの開催となります。

 

今回ご紹介するモデルコースは、車での移動を前提にしています。荷物が多くても、子ども連れでリズムがゆっくりでも、「移動のストレスを減らして楽しむ」ことを目的としました。1日目は横浜花博をたっぷり体験し、2日目は横浜らしい名所を無理なく2〜3か所巡る構成です。

それでは、旅のスケジュールに出発です。


【1日目】横浜花博をたっぷり満喫!車で安心ドライブプラン

家族旅行で最も大事なのは「子どもも大人も無理しないこと」。1日目は、花博会場でゆったり過ごすことを中心に計画しました。

※時間は目安です。ご自身の出発地より調整してください。
※横浜花博は2025年11月3日時点での情報です。今後変わる可能性があります。

8:00 出発 – 自宅から横浜へドライブ

朝早めの出発がおすすめです。首都高速湾岸線や東名高速道路を利用し、渋滞をできるだけ避けましょう。車には子ども用のドリンク、軽いおやつ、お気に入りの絵本・おもちゃを準備しておくと安心です。

道中、車内で「今日の予定」を家族で共有するとワクワク感もアップします。特に小さな子どもには「今日は花がいっぱい見られるよ」「緑の中で遊べるよ」と伝えてあげると、期待が高まります。

 

会場へのアクセスは、東名高速道路の横浜町田インターチェンジから約15分程度。博覧会開催に向けて、周辺道路の拡幅工事や交差点の立体化も進められており、アクセス環境は整備される予定です。

10:00 横浜花博2027会場到着|花と緑に包まれる1日のスタート

会場: 旧上瀬谷通信施設(神奈川県横浜市旭区・瀬谷区)

広大な敷地に「世界の庭園」「未来の農と食」「こども自然体験エリア」などが展開され、花と緑に包まれた1日になります。家族向けのワークショップや遊び場も充実しており、小さな子どもでも「見て」「触って」「学べる」体験がたくさん用意されています。

 

駐車場は会場近くに臨時・予約制が予定されています。車移動ならではの利点として「荷物を車に置いてすぐ戻れる」安心感があります。ベビーカーや抱っこ紐も活用しながら、休憩ポイント(屋外ベンチ・芝生エリア)をこまめに挟んで、疲れにくいペースで回りましょう。

会場の見どころ

メインガーデン: 1000万株の花と緑が集結するエリアでは、季節ごとの庭園や花壇が楽しめます。会期始めには約40種600本の桜が来場者を迎え、その後も季節に応じて表情を変える花々が目を楽しませてくれます。

国際出展エリア: 世界70の国や国際機関からの出展が予定されており、各国の庭園文化や園芸技術を体験できます。子どもたちにとっては、世界の多様性を学ぶ貴重な機会となるでしょう。

 

体験型展示: 建築家・隈研吾氏が監修する展示施設では、プロジェクションマッピングを活用した「すべての生命はつながっている。植物を中心に」をテーマとする空間デザインが楽しめます。

子ども向けエリア: 自然体験ができる遊び場や、花と緑について学べるワークショップも多数開催予定。土に触れたり、植物を観察したり、五感を使った体験が子どもたちの好奇心を刺激します。

12:30 会場内でランチ&休憩

昼食は会場内の「フード&グリーンマーケット」で、地元野菜を使った料理やスイーツを家族でシェアしながら楽しめます。芝生にシートを広げてピクニック気分を味わうのもおすすめです。

お弁当の持ち込みも可能なエリアが設けられる予定ですので、好みに応じて計画を立てましょう。食後は芝生で少し休憩し、子どもたちがエネルギーを回復する時間を取ることが大切です。

15:00 花博会場内を引き続き散策

午後は、午前中に回りきれなかったエリアをゆっくり見て回りましょう。特に、企業や団体が出展するパビリオンでは、脱炭素社会の実現や生物多様性の回復に向けた最新技術や取り組みが紹介されています。

大人にとっては「未来の暮らし」を考えるきっかけとなり、子どもたちにとっては環境について学ぶ良い機会となります。無理に全てを見ようとせず、興味のあるエリアを中心に回ることをおすすめします。

17:00 花博を出発、みなとみらいエリアへ移動

花博でたっぷり遊んだ後は、横浜の中心部・みなとみらいエリアへ向かいます。車で約30〜40分程度の移動です。子どもが疲れて車内で休める良いタイミングでもあります。

横浜の都心部に入ると、ランドマークタワーや観覧車など、横浜らしい景色が広がります。車窓から眺める景色も、旅の楽しみのひとつです。

18:00 みなとみらいエリアのホテルにチェックイン

1日の終わりは、みなとみらいエリアのホテルでゆったりと。移動が少ないと、夜の時間帯に子どもがぐっすり眠れて、翌日の観光に備えられます。

 

おすすめホテルは以下の通りです。

 

車移動の場合は、ホテルの駐車場や提携駐車場を事前に確認しておくとスムーズです。多くのホテルでは宿泊者向けの割引料金が設定されています。

ホテル到着後は、近隣のレストランで夕食を楽しむか、ホテル内のレストランでゆっくり過ごしましょう。みなとみらいエリアには家族向けのレストランも多く、選択肢が豊富です。


【2日目】横浜定番観光をゆったり2〜3スポットで満喫

2日目は、車移動の利点を活かしつつ、移動距離を抑えて体に優しい観光を。観光スポットは2〜3か所に絞ることで、余裕をもった旅になります。

9:30 山下公園&横浜マリンタワー|海沿いの絶景散策

住所: 神奈川県横浜市中区山下町279

朝食後ゆっくり出発し、まずは山下公園へ。海辺の散歩道は子どもがベビーカーや歩きで景色を楽しめます。

山下公園の楽しみ方

海沿いの散策: 公園内には童謡「赤い靴はいてた女の子像」をはじめ、国際都市・横浜のつながりを感じさせる記念碑が多数設置されています。海を背景に写真を撮ったり、ベンチでのんびりしたり、家族それぞれのペースで楽しめます。

未来のバラ園: 春と秋には美しいバラが咲き誇り、横浜のバラの名所として知られています。季節が合えば、色とりどりのバラと海の景色を一緒に楽しめます。

 

氷川丸の見学: 公園内には国の重要文化財に指定されている日本郵船氷川丸が停泊しています。船内の見学もでき、戦前の豪華客船の雰囲気を体感できます。オープンデッキからの眺めは格別です。

横浜マリンタワー

山下公園に隣接する横浜マリンタワーは、高さ100メートルの展望タワーです。展望フロアからはみなとみらい地区の街並みから横浜ベイブリッジまで一望でき、天気が良ければ富士山も見えることがあります。

 

家族の「旅感」が一気に高まる絶景スポットで、子どもたちにとっても「高いところから街を見下ろす」という特別な体験になります。展望フロアまではエレベーターで上がれるため、小さな子ども連れでも安心です。

駐車場も近く、車移動でもストレスなくアクセスできます。周辺にはコインパーキングが複数あり、2時間程度の滞在であれば十分対応できます。

11:30 横浜中華街|家族で楽しむ本格中華ランチ

住所: 神奈川県横浜市中区山下町

山下公園から徒歩約5分、横浜中華街で家族ランチを楽しみましょう。日本最大級の中華街には600店舗以上が軒を連ね、本格中華料理から食べ歩きグルメまで、あらゆる味覚が楽しめます。

子ども連れにおすすめのお店

1. 横浜大飯店

オーダー式の食べ放題が人気のお店です。3歳以下のお子さんは無料というファミリーに嬉しいサービスがあります。

ビュッフェ形式ではなくオーダー式なので、小さなお子さんを連れていても料理を取りに行く必要がなく安心です。中国四大料理それぞれに専門の料理人がいるため、本格的な味を楽しめます。

 

2. 菜香新館 

中国料理EAST百名店2024にも選出された名店です。個室やファミリー席、ボックス席があり、ベビーカーでの入店もOK。おむつ台やキッズチェアも完備されているので、小さなお子さん連れでも快適に過ごせます。

広東名菜から飲茶まで、本格的な中華料理を幅広く楽しめる老舗の人気店で、味にも定評があります。

 

3. 重慶飯店 新館1F 

ローズホテル横浜内にあるお店です。ベビーカーでの入店が可能で、事前予約をすればキッズメニューも用意してもらえます。

四川料理の老舗として知られ、体にやさしい中国料理を提供しています。パマトコ協賛店として子連れに優しいサービスを展開しており、ホテル内ならではの落ち着いた雰囲気で食事を楽しめます。

 

ご紹介した3店舗はいずれも人気店のため、予約必須です。特に週末は混雑するので、事前に予約してから訪れることをおすすめします。

中華街散策の楽しみ

食事の後は、中華街大通りをぶらりと散策。色とりどりの門(牌楼)や、豪華絢爛な関帝廟、横濱媽祖廟など、見どころが満載です。お土産店では中華菓子や雑貨が並び、旅の思い出に残る一品を見つけられます。

占いや中国茶のお店も点在しており、興味があれば立ち寄ってみるのも良いでしょう。ただし、子どもが疲れてきたら無理をせず、次のスポットへ移動することをおすすめします。

13:30 横浜赤レンガ倉庫|ショッピング&港の景観を満喫

住所: 神奈川県横浜市中区新港1-1

最後に訪れるのは、横浜赤レンガ倉庫。中華街からは車で約10分、または山下公園経由で徒歩約15分の距離です。車で移動する場合は、赤レンガ倉庫周辺の駐車場を利用しましょう。

赤レンガ倉庫の魅力

歴史的建造物: 明治末期から大正初期に国の模範倉庫として建設された赤レンガ倉庫は、横浜の歴史を今に伝える象徴的な建物です。レンガの風合いと港の景観が織りなす雰囲気は、写真映えも抜群です。

ショッピング: 1号館・2号館にはおしゃれな雑貨店、アパレル、横浜土産を扱うショップが並びます。子ども向けの可愛らしい雑貨や、家族で使える日用品など、見ているだけで楽しいお店ばかりです。

 

カフェ&レストラン: 海沿いのテラス席でくつろげるカフェや、本格的な食事が楽しめるレストランも充実。子どもが少し疲れていても、広いスペースとベンチがあるためゆったり過ごせます。

イベント広場: 季節ごとにさまざまなイベントが開催されます。冬にはクリスマスマーケットやスケートリンクが登場し、家族で楽しめるアクティビティが盛りだくさんです。

お土産ショッピングや写真撮影を楽しんで、家族の旅のフィナーレとしてぴったりです。赤レンガパークの芝生エリアでは、子どもが少し遊ぶこともでき、最後まで思い出に残る時間を過ごせます。

15:30 帰路へ出発

午後の早めの時間帯に出発することで、帰りの渋滞を避けることができます。車内で子どもが休めるよう、軽めのドリンク・おやつを用意しておくと安心です。

帰路の途中、「海ほたるPA」や「大黒PA」などのパーキングエリアで休憩を取りながら、安全運転で帰宅しましょう。車内で「今回の旅で一番楽しかったことは?」と家族で振り返る時間も、旅の余韻を味わう良い機会です。


子連れドライブ旅を快適にする5つのポイント

荷物は最小限+車内整理を事前に

おむつセット・着替え・ブランケット・レジャーシートなど、車でアクセスするからこそ持ち運びが楽になります。ただし、車内が散らかると探し物に時間がかかるため、収納ボックスなどで整理しておきましょう。

ベビーカーと抱っこ紐を併用

花博会場や赤レンガ倉庫はベビーカーでの移動が可能です。ただし、一部段差や混雑がある場面では抱っこ紐が役立ちます。両方を車に積んでおくと、状況に応じて使い分けられて便利です。

休憩タイムを必ず設ける

子どもの集中力・体力を考慮し、「移動→体験→座る休憩」の流れを意識しましょう。疲れが溜まると機嫌が悪くなることもあるため、こまめな休憩が旅を楽しむコツです。

駐車場を事前に調べておく

花博会場・ホテル・観光地ともに、駐車場の位置・料金・満車状況を事前にチェックしておきましょう。特に週末や祝日は混雑が予想されるため、早めの到着や予約が可能な駐車場の利用がおすすめです。

主な駐車場情報:

  •  山下公園周辺: 複数のコインパーキングあり、平日2時間で1,200円程度
  •  横浜赤レンガ倉庫: 専用駐車場あり、最初の1時間500円、以降30分ごとに250円
  •  みなとみらいエリア: 大型駐車場が多く、30分280〜400円程度。ショッピング施設での買い物で割引サービスあり
駐車場料金は変わる可能性があります。事前にチェックをお願いします。

移動中の車内時間も楽しむ

車内で家族クイズや「今日の花博で何が一番楽しかった?」といった会話をすることで、旅の思い出も深まります。音楽をかけたり、車窓からの景色を楽しんだり、移動時間も旅の一部として楽しみましょう。

 

事前に知っておきたい情報

チケット購入について

横浜花博のチケットは、早期購入割引や日時指定券が販売される予定です。特にワークショップや体験イベントに参加を検討している場合は、早めの予約をおすすめします。

公式サイトで最新情報をチェックし、計画的にチケットを購入しましょう。混雑が予想される週末や祝日を避け、平日に訪れるのも一つの方法です。

 

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会場へのアクセス方法

車以外でのアクセス方法もご紹介します。

電車+シャトルバス: 相鉄本線・瀬谷駅、三ツ境駅、東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅、JR横浜線・十日市場駅からシャトルバスが運行予定です。駅からのバス移動時間は15〜25分程度を見込んでください。

直行バス: 主要ターミナルや空港からの直行バスも検討されています。詳細は開催が近づくにつれて公表される予定です。

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雨の日対策

花博会場には屋根付きエリアもありますが、屋外散策が多いため、折りたたみ傘やレインコートを持参すると安心です。特に子ども用のレインコートは、両手が空いて動きやすいのでおすすめです。

中華街や赤レンガ倉庫は屋根付きの通路・施設があるため、雨の日でも比較的快適に観光できます。天候に応じて、屋内施設を中心に回るようスケジュールを調整しましょう。

持ち物リスト

家族旅行を快適にするための持ち物リストです。

  • 必須アイテム: 飲み物、おやつ、おむつ・着替え(小さな子ども)、タオル、ウェットティッシュ、ビニール袋
  • あると便利: レジャーシート、日焼け止め、帽子、虫よけスプレー、絆創膏、常備薬
  • 雨天対策: 折りたたみ傘、レインコート、替えの靴下
  • 記録用: カメラ、スマートフォンの充電器、モバイルバッテリー

まとめ

この1泊2日モデルコースは、横浜花博2027を中心に、家族でゆったり楽しめる旅行プランです。

1日目は花博でたっぷり体験。1000万株の花と緑、世界の庭園、子ども向けエリアを満喫し、みなとみらいのホテルで宿泊。

2日目は山下公園・マリンタワー、横浜中華街、赤レンガ倉庫という定番スポットを2〜3か所だけゆったり巡ります。

 

車移動の利点を最大限活かし、荷物の心配なし、休憩も自由、子どものペースに合わせた旅が実現します。駐車場の事前確認とこまめな休憩を心がければ、ストレスフリーな家族旅行に。

2027年の横浜花博は37年ぶりの国際園芸博覧会。花と緑に囲まれた特別な体験と、港町・横浜の魅力を存分に楽しむ2日間を、ぜひご家族で!