NO IMAGE

【速報】関西万博で話題のNull2が横浜園芸博2027に再登場!落合陽一氏が「転生」を発表

はじめに:万博で最も予約困難だったパビリオンが横浜へ

2025年に大阪で開催された関西万博で、最も人気が高く予約困難だったパビリオンの一つが、メディアアーティスト落合陽一氏プロデュースの「null²(ヌルヌル)」でした。そのnull²が、2027年3月から9月まで横浜で開催される「GREEN×EXPO 2027(グリーンエキスポ2027)」で、新たな姿として蘇ることが明らかになりました。

落合陽一氏が正式発表:「横浜園芸博にも転生します」

2025年11月28日に開催された第2回「人・自然・生命」シンポジウムで、落合陽一氏本人から重大な発表がありました。壇上で氏は横浜園芸博への参画を力強く宣言し、さらに続けて次のように語りました。

「形を変えて、違う形のnull²を計画している」

会場は大きな拍手に包まれたといいます。

発表後、落合氏は自身のSNSで次のようにコメントしています。

「大阪関西万博シグネチャーパビリオン落合陽一館null²横浜園芸博にも転生します。新しい形のヌルにぜひ来てください!」

現在はまだ検討段階とのことで、GREEN×EXPO 2027博覧会協会からの正式発表は今後行われる予定ですが、すでに土地も確保されており、新しいコンセプトでの展示企画が動き始めています。

null²とは?関西万博での圧倒的な存在感

null²は、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンの一つとして、「いのちを磨く」をテーマに展開されました。パビリオンの名称は、コンピュータプログラミングで「値がない」状態を意味する「null」と、仏教における「空(くう)」の概念を掛け合わせたものです。

外観:生きもののように変形する建築

最大の特徴は、鏡面素材「ミラー膜」で覆われた外観です。内部からロボットアームで動かすことで、建物自体が生きもののように変形し、周囲の風景や来場者の姿を映し出します。低音で唸りながら時折震える様子は、まさに建築が呼吸しているかのようでした。

内部:無限に反射する空間体験

パビリオン内部は、天井と床が鏡面状のLEDモニターで囲まれた「無限に反射する空間」となっています。来場者は自分の身体をデジタル化した「Mirrored Body®(ミラードボディ)」と対話するという、これまでにない体験ができました。

体験者からは「強烈でした」「めっちゃよかった」「鳥肌がたった」という感想が相次ぎ、『美術手帖』では「デジタルが当たり前に浸透する社会のなかで、人間の存在意義やその変化を問いかける意欲的なパビリオン」と評されました。

クラウドファンディングで2億円超を達成

関西万博終了後、null²を別の場所に移設・再構築するため、2025年10月1日よりクラウドファンディングが開始されました。驚くべきことに、開始から24時間以内に目標金額の1億円を達成し、11月末時点で2億2525万円を突破しています。

支援には1千円から1千万円のコースが用意され、100万円や1千万円といった高額支援も相次ぐなど、ファンの期待の高さが伺えます。返礼品には、パビリオンの外壁を形作る鏡素材「ミラー膜」を切り出した「null²のカケラ」などが用意されています。

募集期間は12月19日までとなっており、集まった資金は新天地での企画設計・管理費用や記録映像制作などに活用される予定です。

GREEN×EXPO 2027とは?

横浜で開催されるGREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)は、神奈川県横浜市瀬谷区と旭区にまたがる上瀬谷通信施設跡地を主会場として、2027年3月から9月まで開催される国際園芸博覧会です。

花や緑を楽しめるだけでなく、脱炭素社会の実現や生物多様性の回復に向けた多彩な展示が予定されており、出展の出足も好調です。

大阪万博版から園芸博版へ:どう進化するのか

今回の発表で最も興味深いのは、落合氏が「形を変えて」という表現を使っている点です。単なる移設や再展示ではなく、横浜という新しい舞台に合わせた変容が予定されていることが伺えます。

万博で生まれた新しい来場者文化

講演の中で落合氏は、大阪万博の現場で観察した興味深い現象について語りました。長時間の待ち時間や行列を厭わず、むしろそれを楽しむかのような来場者たちの存在です。こうした熱量の高い来場者層の存在が、万博独特のコミュニティを形成していたといいます。

横浜園芸博の成功には、こうした体験への情熱を持つ人々がどれだけ訪れるかが重要になると指摘されています。

自然とテクノロジーの新しい関係性

落合氏が提唱する「デジタルネイチャー(計算機自然)」、つまり人間・自然・テクノロジー・データがシームレスに接続され境界が溶け合った新しいビジョン。これを「園芸博」という自然をテーマにした場でどう表現するのか、大きな注目が集まっています。

大阪万博版がテクノロジー×アート×身体性を前面に出していたのに対し、横浜版では自然×テクノロジーという新しい軸が加わることになります。ミラー膜に映る緑、植物との対話、生態系とデジタルの融合——想像は尽きません。

「転生」という言葉に込められた意味

落合氏が「移設」ではなく「転生」という言葉を選んだことには、深い意味があるように思えます。仏教的な概念である「転生」は、同じ存在が別の形で生まれ変わることを意味します。null²の本質は保ちつつも、横浜という新しい環境で全く異なる姿を見せる——そんな展開が期待できるのではないでしょうか。

まとめ:2027年春、新しいnull²が横浜で誕生する

関西万博で圧倒的な人気を誇ったnull²が、横浜園芸博2027で新たな姿として蘇ることが発表されました。詳細はまだ明らかにされていませんが、落合陽一氏本人が「違う形」「転生」という言葉を使っていることから、園芸博のテーマに合わせた全く新しいコンセプトの作品になることが予想されます。

現在進行中のクラウドファンディングも好調で、ファンの期待値は非常に高まっています。大阪で見逃した方はもちろん、すでに体験した方にとっても、全く新しい体験となることは間違いないでしょう。

2027年春、横浜で「新しい形のヌル」に出会える日が今から楽しみです。GREEN×EXPO 2027の正式発表や、null²の具体的な内容については、今後の続報に注目していきましょう。